私は、厳木鏡子 (きゅうらぎ・きょうこ)。高校2年で、誕生日が4月2日なので既に1年限りの17歳に突入している。家には両親が趣味で作ったラボがあり、幼い頃から色々とやらせてもらって今では両親の業務多忙に伴い私が引き継ぎ、ほぼ根城と化している。

 「マッド才媛」などという呼び方をされながらも、私を頼る人がそれなりの頻度で現れる。人から相談を持ち掛けられたり、時にはこっちから巻き込んだりしながらも、マッドサイエンティストを自負する者として日々発明に明け暮れているのだ。

※本作はコメディー作品なので、現実では問題になるような言動が軽く流されることもありますが、その辺りはご容赦いただければと思います。また、舞台となっている窓咲市は架空の街ですが、実在する土地を主人公たちが訪れることもあります。

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登場人物

厳木鏡子(きゅうらぎ・きょうこ)
 主人公。窓咲市に住む高校2年生で、4月2日生まれなので17歳。両親が趣味で作ったラボが家にあることで幼い頃から発明に明け暮れ、アレやコレやと作っている。母や周辺の社会人を見る中で将来的に社会に出たくなくなったので、個人的な人助けで対価をもらって生計を立てようと学校に通いつつ人脈を広げている。高校生以下相手にはファミレス驕りなどだが、親に発明品を売ったり近所の人に「お小遣い」をもらうなどのビジネスを展開している。ビジネスそのものには忠実だが、トラブルメーカー。市内でも結構な有名人で、校内では「絶対に敵に回したくない四天王」にカテゴライズされている(【心優しくない科学の子】マッド才媛・厳木)。所属は窓咲高校の2年2組。

大曲鈴乃(おおまがり・すずの)
 鏡子の親友。同級生だが16歳。出会いは高校に入ってからだが、鏡子とは距離を置く人が多い一方でトラブルメーカーを放っておけない性格で、見張りの意味も込めて鏡子と行動を共にすることが多い。学校側としても面倒を見て欲しいのかまた同じクラスになった。鈴乃経由で鏡子に頼みごとをする人も少なくない。人助けに対価を求めるのを潔しとしていないが、相手がどうしてもという場合はお言葉に甘える。どんな報酬があるのかも気になるお年頃。

摂津信司(せっつ・しんじ)
 鏡子の向かいの家に住む幼馴染。かつては非常に鏡子と仲良くしていたが、正反対の優等生コースに進んだこともあり距離が開き、極力関わらないようになった。しかし幼稚園からずっと同じクラスの腐れ縁は切れない。テストでも勝てない。小学生の時に一度、授業で自身の名前のカタカナを「セッシ・ツンヅ」と書いたことで鏡子からは「セルシウス」と呼ばれている。

君津(きみつ)
 鏡子の担任教師。1年前は偶然だったが、「慣れてる人物がいいだろう」との理由でまた鏡子のクラスの担任を任された。トラブルやクレームがあればすぐに鏡子の仕業だと悟るほど、鏡子のことを信用している。

全登場人物(ネタバレ要素もゼロじゃない)

以下、各種舞台設定

 コメディなのでさほどではないですが、ネタバレ要素もゼロではないのでご注意ください。

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